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報 告:2005 全国真宗青年の集い やまぐち大会

期 日:
2005(平成17)年7月30日(土)~7月31日(日)
会 場:
山口県長門市

 2005(平成17)年7月30日(土)~31日(日)に『2005全国真宗青年の集いやまぐち大会』が開かれました。今年も、全国から大勢の人たちが集まりました。今回の大会テーマは「みんなちがって、みんないい。」です。金子みすゞさんの詩の「私と小鳥と鈴と」の最後の一節を引用したものです。浄土真宗のみ教えを通して、この大会テーマについて考える機縁となりました。
 大会一日目、会場は山口県長門市の「湯本観光ホテル西京」。山口県は金子みすゞさんの生まれ育った土地であり、大会のプログラムも金子みすゞさんの詩を題材にしたものが中心でした。
 開会式の「開会のことば」によって大会は幕を開けました。大谷光淳総裁(新門)様ご臨席のもと厳かに開会式は進み、おつとめが行われました。総裁のお言葉、大会会長の挨拶、中央委員長の挨拶などが終わると、同朋一番太鼓による和太鼓の演奏によって空気が一変します。大会始まりを象徴するように、高鳴る鼓動と重なって、会場は沸きあがりました。
 「金子みすゞ心の世界」と題して、記念講演が行われました。講師は浄土真宗教学伝道研究センター所長の上山大峻氏です。「鯨法會」などの詩を取り上げ、浄土真宗のみ教えを通して一つひとつ丁寧にご法話くださいました。私もイワシもどうして同じいのちなのかということや、人間は愚かでダメだというだけに終わらず、悲しみのままでいかに生きていくかが問題であることをお話くださいました。そして、それぞれのいのちが輝き、みんなちがったままで素晴らしいのだということを気づかせていただく機会となりました。
 続いて、レクリエーションは九州あそびの研究所所長中島宏氏の「グループ・アップ・ゲーム」が行われました。このゲームによって、初めて会う人たちといつの間にか親睦が深まっていきました。ゲームがうまく出来る人がいたり、失敗する人がいたり、みんなそれぞれのペースがあったり・・・。しかしそれも、「みんなちがって、みんないい」なのだなということを実感しました。
 夜は楽しいディナーパーティーです。会場入り口ではダーナ募金を募っていて、手持ちの小銭(お札もありました)を片手に多くの人たちが協力くださいました。
 いよいよ、待ちに待ったディナーパーティーです。食前の言葉の後は、おいしい料理を前に、仲間たちとの会話も弾みます。
 そこに突如、ジャンベなどのパーカッションが鳴り響きます。プログラムには書かれていないゲリラライブです。10人以上のプレーヤーとダンサーがステージで踊り始めると、ブラジルなどの国際研修団の人たちがステージの目の前まで行って一緒に踊りだし、それが火付け役となってほんとうに大勢の人たちがステージの周りに集まって飛んだり、跳ねたり、踊ったり・・・。もう、会場は熱気に包まれ、終盤には観客側もステージに上がったりで大変な盛り上がりを見せました。
 さてさて、ディナーパーティーは音楽づくしで進みました。シンガーソングライターの「ちひろ」さんによる「みすゞコンサート」です。金子みすゞさんの詩に曲をつけた歌を美しい歌声で聴かせてくださいました。「私と小鳥と鈴と」の歌では、手話で歌詞を表現し、会場のみんなも同じように手話で参加しました。
 夜は更け、早くも一日目の日程は終わりました。温泉でほっとして、遠くから参加した人たちもみんな疲れが取れていくのでした。
 大会二日目は朝から仙崎へ移動し、「みすゞ通りウォークラリー」がスタートしました。ウォークラリーのパンフレットには写真が載っており、その写真は腕を組んだり塀から顔を出したりさまざまなポーズをとった、金子みすゞさんの合成写真でした。その背景に写っている場所を探し出し、携帯電話のカメラで同じポーズの写真を撮ってゴールに向かうのがこのウォークラリーです。途中の休憩所では、しそジュースやかき氷などのサービスがあり、誘惑に負けて写真のスポットを見逃して通り過ぎてしまったり、難関はたくさんありました。
 みすゞ通りには、軒先に金子みすゞさんの詩をかけた家がたくさんあります。それぞれにかわいく飾られ、絵が描かれたもの、布でイワシを作ったものなど、どれもそれぞれに素敵でした。金子みすゞさんの記念館もユニークな仕掛けがしてあり、見所多し。立ち止まってゆっくり鑑賞していたら、いつの間にか時間が押し迫っていて、あわててゴールに急いだのでした。
 なんとか時間内に到着し、ゴールのチェックが済むと、かまぼこ板にそれぞれ大会で感じたこと・心に残った言葉などを記入しました。これは、金子みすゞさんの墓所である遍照寺に飾られるそうです。
 予定より遅れぎみに始まった閉会式。しかしながら、参加者ひとりひとりにとって大会を振り返ることのできる時間となりました。「みんなちがって、みんないい」のテーマを言葉で感じ、音楽で感じ、体で感じた二日間でした。今回の大会はプログラム全体にテーマが貫かれていて、充実した時間を過ごせたと感じました。
 山中典征大会実行委員長による感動の挨拶とともに大会旗伝達があり、次期開催担当である宮崎教区のアピールが行われました。次回のテーマは「ありがとう~今、大切なこと」。また、新しい「気づき」に出会える予感を感じながら、『2005全国真宗青年の集いやまぐち大会』は幕を閉じたのでした。

仏教青年連盟常任委員 三浦 明利

開会式お言葉

 本日はお忙しい中を各地より、「2005全国真宗青年の集いやまぐち大会」にようこそお集まりくださいました。
 今回の大会は、「みんなちがって、みんないい。」というテーマで、開催されます。二日間のプログラムを通して、この言葉について、皆さんお一人お一人に考えていただきたいと思います。この「みんなちがって、みんないい。」という言葉は、明日訪れます、現在の山口県長門市仙崎出身の詩人であり、浄土真宗のみ教えを聞いて育ったとも言われている、金子みすゞさんの言葉です。しかし、この言葉を「真宗青年の集い」で取りあげる以上は、金子みすゞさんの詩の一節として理解するのではなく、作者の意図とは違うかもしれませんが、浄土真宗のみ教えを表現する言葉として捉えるべきでありましょう。
 さて、社会の状況は、長期的な不況という経済状況により、国民がみな中流階級であると言われた時代から、勝ち組・負け組というように二極化してきています。そして相続税率の引き下げや、エリート教育の必要性が叫ばれるように、さらに社会の二極化という構造が加速するように思われます。また、外国と対等関係である日本という国を目指すべきという観点から、自己主張の重要性も言われています。しかしそういった考え方は、時に個々の命の尊厳性を損ない、他の人の人格を傷つけ、他の人の人生を勝手に評価し、自己中心的な考え方を他の人に押し付けるといったことにつながっているのではないでしょうか。
 浄土真宗のみ教えというのは、年齢や性別、社会的地位や経済的に裕福かどうか、といった価値観にとらわれることなく、すべての人々が、平等に阿弥陀如来によって救われるという教えです。阿弥陀如来によって救われるとは、いのちが終わると浄土へ生まれてさとりをひらくということにとどまらず、いま生きている人生を、生老病死という苦しみを乗り越えて生きていくことができるということです。これからも阿弥陀如来のみ教えを聞き、いつまで続くか分からない自分の人生を生きていただきたいと思います。
 社会というのは、色々な宗教を信じている人がいて、様々な考え方をしている人によって構成されています。それゆえ、浄土真宗のみ教えを信じている人だけで社会を構成することはできません。「みんなちがって、みんないい。」という考え方を否定する人も世の中には多くいるでしょう。「みんなちがって、みんないい。」という考え方でない人は「みんなよくない」と否定してもいいのでしょうか。浄土真宗のみ教えをきき、先に述べたような社会を生きていかなければならないということを念頭に、この「みんなちがって、みんないい。」という言葉を考えていきましょう。
 言うまでもなくこの私の人生は、誰にも代わることができません。自分の悩みの解決を他の人に任せることはできませんし、悩みを他の人に譲ることもできません。自分と全く同じ考え方をし、全く同じ人生を生きている人は一人もいません。そのような意味で自分の悩みや思いを完全に分かってもらうことも難しいでしょう。しかし、そのような人生を生きていく時に浄土真宗のみ教えが、私たちの生きる拠り所となります。この二日間の大会が、皆さんのこれからの人生にとって、かけがえのないものとなりますことを、念願してやみません。
 最後になりましたが、山口教区仏青連盟の方を始めとして、この大会の開催にご尽力いただきました皆様に感謝を申しあげ、挨拶といたします。
2005(平成17)年7月30日

浄土真宗本願寺派仏教青年連盟
総 裁  大 谷  光 淳

日程

7月30日(土)
12:30 受付・開場
14:00 開会式(お言葉)


15:00 記念講演
16:00 休憩
16:30 グループ・アップ・ゲーム


17:30 休憩・チェックイン
18:45 ディナーパーティー

21:30 1日目終了
7月31日(日)
6:45 朝のお勤め
7:00 朝食
8:05 集合
8:40 仙崎ふしぎ発見!

11:20 閉会式
11:50 終了

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