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若者とのご縁つなぐ灯を消さないために
2014全国真宗青年の集い 北海道大会

本願寺新報 2014年9月10日号より転載

 「2014全国真宗青年の集い 北海道大会」が7月26、27日、専如ご門主ご臨席のもと札幌市中央区の札幌別院で開かれた。全国共通に悩みを抱え、活動が停滞している仏青の現状を打開しようと、開催を担当した北海道教区仏教青年連盟の実行委員は「門信徒会員たちが中心となり、それを僧侶・寺族が支える北海道の活動スタイルを全国に発信することで、活性化への道しるべとしたい」と企画。「大自然—仏青よ未来を描け!」をテーマに、初日は、新たな活動の可能性を示す取り組みの一例として、ファッション&ヘアーショー「テラコレ2014」と朗読劇「北の国では」を披露。2日目は、弁護士・大平光代さんの基調講演を聞き、「未来を描く」では参加者同士で仏青の未来を語り合った。門信徒会員である実行委員たちが全国に向けて提案した、新たな活動の可能性と、仏青活動の未来への思いを特集する。

ファッション&ヘアーショー
寺での「意外性」ねらい、イメージ変える

若者とのご縁つなぐ灯を消さないために2014全国真宗青年の集い 北海道大会

 ファッション&ヘアーショー「テラコレ2014」は、「まずは若者にお寺に来てもらわなければ何も始まらない」との思いから企画。お寺でのファッションショーなら意外性も期待でき、若者も興味を持って足を運んでくれるのではと、大会プログラムのテラコレ部分を一般公開、フェイスブックなどで告知したところ、一般人100人が訪れた。

 このアイデアは、昨年の全道仏青大会の中で出された「お寺でできること、したいこと」についての参加者の提言を採用したもの。実行委員の渡辺敬史さんがヘアーショーについて美容師に相談する中で、着物リメイクの洋服制作とファッションショーを行う普玖見実(ふくみみ)の猪俣和美さんと出会い、実現した。

 また、仏教青年連盟が仏前結婚式を推奨していることから、ブライダルファッションショーと仏前模擬結婚式を織り込むことを計画。札幌ブライダル専門学校にショーと模擬結婚式を打診したところ、「仏前結婚式のことはよくわかっていないので、仏前結婚式を学ぶ授業の一環として、むしろこちらからお願いしたい」と返答があったという。

 ショーのために本堂に照明とステージを特設。入口からまっすぐ阿弥陀さまに向かって赤い毛氈(もうせん)を敷いたステージの上を、色鮮やかな着物をリメイクしたドレスに身を包んだプロのモデルと、白無む垢く姿の学生モデルがポーズを取りながら歩いていった(写真左)。最後は青年僧侶の雅楽演奏と司婚のもと模擬結婚式を行い(写真右)、全国から参加した青年たちに仏前結婚式をPRした。

 テラコレを見に来た大引千春さん(18)は「札幌別院は初めて。和のテイストと照明、音楽などがお寺の雰囲気と調和していて新しさを感じた。着物の質感が透明感を感じさせ、とてもかっこいいと思った。私も仏前で結婚式を挙げたいと感じた」と話した。

 渡辺さんは「『こんなこともできるんだ』というお寺、仏青の可能性を示し、『敷居が高い』『葬儀や法事をする場所』というお寺へのイメージを変えたかった。また、多くの学生たちにも参加してもらい、お寺とご縁を結ぶ小さなきっかけともなった。今回の専門学校とのやりとりの感触から、専門学校のある地域なら実現可能だと思う。ぜひ全国各地でも」と思いを語った。

朗読劇・北の国では「門信徒が伝える新たな手段」に

朗読劇・北の国では「門信徒が伝える新たな手段」に

 朗読劇(写真)は、北海道教区の僧侶や坊守有志でつくる朗読劇団・チーム一番星が行う朗読説法をヒントに、法味あふれる朗読や歌とともに、その内容から連想される映像をスクリーンに映し出した。実行委員は「仏縁のなかった若者に法話は難しかったりするが、仏教用語を使わないようにした朗読に情景をイメージしやすい映像を加えることで、自然と受け入れることができる。また、台本があれば、門信徒の自分たちにも無理なく浄土真宗のエッセンスを伝えることができる新しい活動になるのでは」と企画。倶知安町・東林寺仏青の会員が中心となり出演した。

 浄土真宗の法味を織り込んだ台本は青年僧侶が担当。北海道を舞台にした人気ドラマ「北の国から」を脚色して、笑いを誘う楽しい台本の中にも親鸞聖人の最晩年の境地である「自じ然ねん法ほう爾に」を伝える内容に仕上げた。

 主人公・黒板五郎の親友である中畑和夫の妻・みずえが末期がんで余命幾ばくも無いという場面には、僧侶を登場させ「私たちは、人間の欲にかき立てられてきたばかりに、みずから成り立ちあっているいのちのつながりを置き忘れ、見捨ててしまっていた。でも、お互いがお互いとして認められて、居場所を与え合えるように、阿弥陀さまは四六時中、私を呼んでくださっているんですよね」などとみ教えのエッセンスを伝えていった。

 そして、五郎が子どもたちへの遺言を読むラストシーンでは「…金なんか望むな。お前らを真に生かす仕合わせに出遇あえ。ここには何もないが、全てはありのままの風、土、水、人間…自然がある。その自然に聴け。自然から人生を頂戴しろ。そして、謙虚につつましく生きろ。それが父さんのお前らへの遺言だ」と、み教えのエッセンスを伝える言葉で締めくくった。

「自分たちができることは何か」ディスカッションで〝未来描く〟

「自分たちができることは何か」ディスカッションで〝未来描く〟

 「未来を描く」と題したグループディスカッション(写真)では寺族と門信徒に分けてグループを作り、「自分たちがお寺でできることは何か」「活動や集まりを継続するためにはどうしたらよいか」について話し合った。

 話し合い後には大会事務局長の北橋誠さんがまとめ。参加者のうち北海道を除くと門信徒は21人という厳しい現実を憂い、仏青の未来を願う熱い思いを込めて、次のように語った。

 「未来への種をまいてほしい。寺族の方には、集まれる環境の提供を。門徒・一般の方には、そこに集まって『たまり場』を作り、誰でも入りやすい入口ときっかけを作ってほしい。

 今ここにいる皆が、会員を本気でと探し続けてください。情熱をもってあきらめずに種をまき続け、育ててください。青年世代にあった、青年にできることを行い、そしてお寺に人が自然に集まり、魅力を伝えられるシステムを構築できればと願っています。

 目に見えない認識の違いによるミゾや距離感を埋めることに心がけることはもちろん、若者の新たな発想に対して頭ごなしに制限をしないでほしい。一番大切な『やる気』がなくなってしまう。

 『まだ間に合う。今でなければ間に合わない…』

 私たち北海道教区では、メンバーが種をまいた果実としていくつかの特徴的な活動が生まれました。全国の皆さんも仏青活動を通してさまざまな出会いや多くの気付きに恵まれる明るい未来、そして希望を抱いて、共に歩んでいただきたい」


 閉会式で仏教青年連盟の濱本信太郎中央委員長は「仏青活動は全国的に長期停滞しているという厳しい現実があり、中央委員会でも現在、仏青の未来について話し合いの場を設け、新体制に向けて何をどのように変えなければならないのか、何をしなければならないのか検討している」と語り、来年度の全国大会は休止とすることを発表。さらに、「仏青、宗門を支え、未来を築いていくのは、私たち今の若者。私たちが仏壮、仏婦になった時の若者たちもこの活動ができるよう、一緒に仏青の未来を築いていきましょう」と述べた。

 また、上野美佳実行委員長は「私は、今以上に各教区・ブロックが盛り上がる仏青となっていく未来を描いた。仏青に入って10年。たくさんの僧侶の方々や先輩たちと関わっていくうちに浄土真宗に興味を持つようになり、今ではずっとお寺に携わっていたい、お寺のことをもっとたくさんの人に知ってほしいとも思うようになった。この大会は、ゼロから1にするきっかけで、そこから2、3と続いていってほしい」と語った。

青年の集い北海道大会で朗読劇に出演 足立 正輝さん

青年の集い北海道大会で朗読劇に出演 足立 正輝さん

 全国真宗青年の集い北海道大会で上演された朗読劇「北の国では」で、全員のまとめ役として奔走した倶知安町・東林寺仏教青年会長。自らも妻を亡くす男性を演じた。「大切な人を亡くすことを考える大切な時間になった。ただ、一番苦労したのが泣く場面。泣かない性格なので、深夜まで部屋に一人こもってがんばった」と振り返る。

 家族5人で農業を営む。40ヘクタールでジャガイモ、アスパラなどを生産。「小さい頃、親が畑に行っている時はお寺で預かってもらっていたので仏青に入るのは抵抗なかったが、最近はお寺に抵抗を感じている若者が多い。住職さんのお話は、本当に人間として大切なことを教えてくださる。自分が感じるお寺の魅力を伝えられるように懇親会などを開き、現在20人の会員の輪をもっと広げられるように努めたい」と話した。29歳。

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浄土真宗本願寺派寺院活動支援部(組織教化担当) 仏教青年連盟事務局 浄土真宗本願寺派寺院活動支援部(組織教化担当) 仏教青年連盟事務局
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